電池は意外とお金がかかるものです。また、捨てるのも有害物に指定されることが多いため大変だったりします。
充電池を使えば繰り返し電池を使うことができるため、経済的でゴミも減らすことができ環境にもお財布にも優しい生活をすることができます。
そもそも充電池とは?
充電池とは簡単に言うと「充電して何回も使える電池」のことです。
充電池は使い切っても再度充電して再利用することができます。
充電池本体と充電用の機械がセットになっています。セット売りのものもあれば電池単体で売っているものもあるため、用途に合わせて購入が可能です。
有名な製品ですと、Panasonicの「eneloop」などがあります。
充電池のメリット
充電池のメリットは以下のものが代表的です。
- 乾電池と比べてコストがかからない
- 電池ゴミがでない
- 乾電池を購入する手間がない
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
乾電池と比べてコストがかからない
乾電池は使い切りなため繰り返し使える充電池と比べてコストがかかってしまします。
一般的なアルカリ乾電池と充電池(eneloop)とを比較した表が以下になります。(単3型で比較)
種類 | 1本あたりの値段 | 使用可能回数 | 1回あたりの電池の値段 | 充電1回あたりの電気代 | 1回あたりの総コスト |
アルカリ乾電池 | 50円 | 1回 | 50円 | – | 50円 |
充電池(エネループ) | 342円 | 600回 | 0.57円 | 約0.23円※1 | 0.8円 |
充電池(eneloop):BK-3MCC/4SA
※1 出典:https://panasonic.jp/battery/products/charge/eneloop.html
上記の通り、充電池(eneloop)のほうが1本あたりの値段が7倍程度しますが、繰り返し使える分、アルカリ乾電池に比べ1回あたりの値段が60分の1程度になります。
電池ゴミがでない
充電池は繰り返し使えるため、乾電池に比べ圧倒的にゴミの量が少なくなります。
電池は有害ごみと分別されることが多いため、月に1回程度しか回収されず、また絶縁処理をしないと火災の原因になったりします。
充電池にすれば使用回数を使い切るまでは基本的に捨てないため、ゴミも少なく済み環境にも優しいです。
乾電池を購入する手間がない
乾電池は意外と重いです。そして必要なタイミングでストックがないといったことが多いです。
充電池にすれば、買いに行く手間がなくなるため無駄に重いものを運んだり、買い忘れたりすることがなくなります。
充電池は切れたときに充電のセットが簡単に可能なため、すぐに充電することを心掛けていれば新しい電池が必要なときもすぐに利用できます。
充電池のデメリット
充電池のデメリットも見ていきましょう。
- 充電機を買う必要がある
- ものによっては自然放電しやすい
- 充電をする必要がある
詳しく見ていきましょう。
充電機を買う必要がある
充電池は専用の充電器を購入する必要があります。
エネループの場合単3電池4本付の充電機が3800円程度となります。
充電池そのものも通常の乾電池に比べて割高なため、初期費用が多めにかかってしまうという点はデメリットになります。
ものによっては自然放電しやすい
充電池は乾電池に比べて一般的に自然放電しやすいと言われています。
製品によって異なりますが、1か月で10%程度放電してしまうものもあります。
ただし、近年の充電池は技術進歩によって自然放電が抑えられているものも多く、
「eneloop」などは1年で90%,5年でも70%の残存率を維持できる仕様となっているため、普段からよく電池を利用する場合は気にしなくていい水準になっていると考えられます。
充電をする必要がある
当たり前のことだ!と思うかもしれませんが、充電池の場合充電をしなければなりません。
だいたいの充電池用の充電器はコンセントから充電するため、充電器を普段からコンセントに差しておくか充電のたびに充電器を用意する必要があります。
乾電池は使いたいときに包装だけはがせば使えるため、作業量的にはデメリットとなります。
また、乾電池の方が大量に用意でき、使用期限も長くストックを蓄えておきやすいため、非常時のような限られた環境でしか充電できないような場合は乾電池の利便性に軍配が上がります。
まとめ
ここまで充電池のメリット、デメリットを見てきました。
普段使いであれば、充電池、非常用のストックしては乾電池など、それぞれの利用状況に合わせて柔軟に合わせて使っていくのがよいかと思います。
上手く使いこなせば、利便性を損なうことなく環境にも家計にも優しい選択肢の一つとなりますので、この記事が検討の一助となれれば幸いです。
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